Vol.20 多重露光の作品に特化した作品集 | 後藤芳貴 Yoshitaka Goto

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Vol.20 多重露光の作品に特化した作品集

#ZINE#クロスプロセス現像#フィルムカメラ#フィルム写真#ロモグラフィー#写真集#多重露光

これまでの投稿で様々な多重露光の撮影方法や被写体のアイデアを紹介してきました。それらを駆使して撮影した作品は今までに写真集またはZINEという形で出版をしてきました。今回のブログではそれらの出版物を紹介したいと思います。多重露光だけにフィーチャーした作品集というのは珍しいと思います。またこれから多重露光を撮影したいという方には参考になる作品をたくさん収めています。気になるものがありましたら是非お手元にどうぞ!

「Mission」― モノクロフィルムによる多重露光作品集

映画『インセプション』(クリストファー・ノーラン監督)が予想外の脚本とアナログ技法で世界に衝撃を与えたように、私はフィルムカメラと多重露光技法を駆使し、計算された偶然が生む幻想的な作品を制作しています。
タイトル『Mission』は、クリストファー・ノーラン監督の世界観をアナログな手法で表現するという私自身の夢であり使命を意味します。アナログ技法によって生まれる、世紀末的なビジョンは、現代社会の課題を映し出すとともに、人間の創造力がどこまでも広がる可能性を提示します。この作品集を通して、未知なる世界と創造の奇跡を体感してください。

この写真集に関するマイクロサイトはこちらから。

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「X-ing」(クロッシング)ー 多重露光&クロスプロセス現像による作品集

ロモグラフィーの象徴的なカメラであるLOMO LC-Aシリーズで撮影された、多重露光とクロスプロセス技法を駆使した43点の作品を収録。私の代表的なスタイルであるこれらの作品は、まるで映画のワンシーンを切り取ったかのような豊かなストーリー性を持ち、音楽が流れてくるかのようなリズム感が特徴です。レコードジャケットサイズのデザインを採用することで、その魅力を最大限に引き立てています。
この写真集は、作品だけでなく装丁にもこだわり、かつてないインパクトを放つ一冊に仕上げました。視覚と感覚を刺激するこれらの作品が、あなたの日常を新たな視点で豊かに彩ることでしょう。

この写真集に関するマイクロサイトはこちらから。

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ZINE 「Be Water」ブルース・リーの名言から生まれた多重露光作品による作品集

香港のアクション映画スター、ブルース・リーの名言「Be Water(水になれ)」にインスパイアされたフィルムカメラによる多重露光作品集です。
彼の言う「水になれ」とは、順応性や柔軟性を持つことを意味し、私の多重露光のスタイルにも通じています。私の作品は、目の前の景色をそのまま写すのではなく、想像の世界を形作るための素材として利用し、見慣れたものを変形させたり、存在しないはずのものを配置したりして、幻想的な世界を作り出します。それはまさに水が自在に形を変えるようなものです。
このシリーズでは、ブルース・リーの名言から着想を得て、岐阜県関市にある通称「モネの池」に泳ぐ鯉と、香港やその他の国内外の風景を重ね合わせました。各地を自由に泳ぐ鯉が、平和と調和を象徴するように感じていただければ嬉しいです。

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ZINE 「Magritte on Film」— シュルレアリスムにインスパイアされた多重露光作品

ベルギーの画家ルネ・マグリットのシュルレアリスム作品に影響を受け、フィルムカメラで多重露光による新たな世界を表現したシリーズです。
シュルレアリスム運動は、不条理で非論理的な風景や、日常と非現実を融合させた場面を描くことが特徴です。これは私が追求する多重露光の概念と深く共鳴しています。最初はマグリットの作品に登場する山高帽やワインボトル、青空に浮かぶ雲といった象徴的なモチーフを使って作品を作り始めましたが、さらに想像力を広げ、ブーツやジャケットなど、日常的なものと風景を重ねることで、独自のバリエーションを展開してきました。
タイトル「Magritte on Film」は、「もしマグリットが写真で表現していたら?」という問いから生まれたものです。彼の世界観を感じていただけると嬉しいです。

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ZINE「PROGRESS」(プログレス)

スガシカオさんの「PROGRESS」という曲をイメージし、あと一歩を踏み出す勇気の後押しをしたくなる写真を選んで編集したZINEです。
掲載作品は全てロモグラフィーのLOMO LC-Wideというカメラを使用し、隣あるフレームを半分ずつ重ねて撮影する特殊な多重露光。そしてフィルはFUJI VELVIA100使用しクロスプロセス現像によって幻想的な色を表現。掲載作品は表紙を含めて15点。

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これらの作品集は年内は下記のイベント及び個展にて販売をします。それぞれの詳細につきましては今後のお知らせにてご案内致します。どうぞお近くにお越しの際にはお立ち寄りください。

5月24-25日 Art Book Osaka 2025
7月1日-13日 個展「Silent Echoes」京都写真美術館ギャラリー・ジャパネスク(まもなく告知します)
8月10日   ZINE FEST名古屋
8月23日   ZINE FEST写真(東京)
9月20日   ZINE FEST仙台
10月19日   ZINE FEST京都

この記事の著者

後藤芳貴(ゴトウヨシタカ)

フリーランス写真家。2018年に写真事務所「ジャムアーツ」設立。
ロモグラフィーのフィルムカメラとの出会いを契機に、アナログの多重露光技法を駆使して映画的、絵画的な作品を制作。作品は音楽ジャケット、書籍の装丁、広告など、様々なメディアで使用され、視覚的なインパクトと独自の世界観で多くの評価を受けている。(アートワーク実績:ロモグラフィー/講談社/集英社/光文社/ゆうちょ銀行/ユニバーサルミュージック/FM802 など順不同)

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